① よくある説明
変化の激しい現在、多くの組織で「もっと自由に意見を言ってほしい」「現場から組織を変えていってほしい」といったメッセージが繰り返されています。それでも会議や普段のやりとりの中で、違和感や懸念が言葉になることは、残念ながらあまり多くありません。
組織の中で本音が語られない理由として、最近「心理的安全性」がよく挙げられています。上司にどう思われるかわからない、反対意見を言って場の空気を乱したくない。日本の組織文化も相まって、皆さんの中にも日々そう感じている人は少なくないでしょう。
② 現場で起きていること
ただ、現場を見ていると、それだけでは説明しきれないと感じる場面があります。信頼している上司が「何でも言っていい」と伝えている場でも、誰かが強く抑えつけているわけではない場でも、会議が静かなまま終わることは珍しくありません。
本当は「少し不安がある」「このまま進めていいのだろうか」と感じている人がいても、その気配が言葉になることはありません。場が荒れているわけではない。それでも本音は表に出てこない。そうした場面に、私たちは何度も出会ってきました。
本音が語られない理由は、別の見方が必要なのかもしれません。
③ 視点を変えて考えてみる
現場を丁寧に見ていくと、「言えない」「言いたくない」というよりも、「どう話せばよいかわからない」ように見える場面があります。
何をどこまで言えばよいのか。どの言葉を選べば、相手にどう受け取られるのか。そうした判断を一人ひとりが瞬時に行う中で、確信が持てない場合、人は最も無難な言葉を選びます。その結果、違和感や懸念は、意図せず言葉になる前に消えていきます。
この状態では、「自由に話していい」と言われても状況は変わりません。話すか話さないかの問題ではなく、対話として成り立つ言い方が、組織の中で共有されていないのです。
本音が語られない背景には、人の性格や覚悟ではなく、言葉の扱われ方や、対話の前提そのものが関係しているのかもしれません。
④ あなたの組織では
あなたの組織では、本音が語られていないのは、「言えない」からでしょうか。それとも、「言い方がわからない」 からでしょうか。
本音が語られ、行動が生まれ、成果につながっていく組織について、これから私たちと一緒に考えていきませんか。